Jan.26 2012
ネジ込み式ロックを持つ防水の時計。
防水性モデルで、使用されているねじ込み式ロック、このロック方式は、ネジ溝に摩耗、損傷があると規定の防水性が確保できなくなります。(閉め忘れは問題外です^^:)リューズ側のネジ山に問題がある場合は、リューズを交換のメンテナンスになりますが......
今回コンプリートサービスでお預かりしたハミルトンH776550は、ハミルトンカスタマーズサービから、ケース側のリューズ固定チューブのネジ溝の損耗のためミドルケースの交換という見積もりが出ました。コンプリートサービス(¥23,100)にミドルケース交換(¥14,700-)とユーザー様には予定外の自体になりました。このモデルは、20気圧防水でネジ込み式ロックのリューズが3つありその内の一つに問題がありました。
さらにコメントとして
「パーツは、スイス発注となり、入荷作業期間を含めて2~3ヶ月を予定していますが、(部品)在庫状況、代替部品での入荷、部品製造中止等で内容、期間を変更させてて頂く場合があります。」
とありました。進行のご了承を頂き、約2.5ケ月を要し、幸い代替部品、部品製造中止の事態にはいたらず昨日出来上がって来ました。

メーカー修理の場合、交換した古いパーツは、偽造防止のため返してくれないいケースが殆んどなのですが、今回交換したインナーケースが戻ってきました。見積もりにはインナーケースと書いてありますがそれは、裏蓋以外リューズを含むケース全体でした。お客さまにとっては出費はかさみましたが、逆にパーツストックが、ある間に、防水性が完全に復帰した修理が出来て、良かったと思います。今後も、安心してお使いになれます。
今回ここに、この事例を上げさせていただいた大きな理由の一つに、添付されていた伝票に下記のようなコメントがあり、ネジ込み式ロックモデルお使いの方に是非お伝えしたかったからです。ご存じの場合でも、つい、やってします場合がありますので。
「(前文省略)〜リューズのネジ込みは、まっすぐに、そして途中で違和感が認められた場合には、一旦緩めた後、再度ネジ込み直してください。」
ネジ溝を損耗を防ぐために、大事に至らないために、覚えておいて損はないと思います。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jan. 6 2012
メーターが教えてくれた、A Valuable dent.カーズ2より
突然ですが、カーズ2はご覧になりましたか?レッカー車のメーターが、ボディーの凹みの修理をすすられますが、この凹みには親友との思い出があるから、このままににしておくよ、これは貴重なんだ.....というくだりがあります。メーターは、親友がつけたキズを価値ある思い出として大事にしています。真の友情をうまく表現していると思いました。

昨日、リングをクリーニングいしましょうと、お客様にお声をかけると「もう30年以上もつけてますから」っと外されたリング、それをよく見ると全体に傷が入り、うっすらと彫りの模様が見えました。もともとは全体に模様がエングレーブされていたリングのようです。以前なら、親切のつもりで、ここまで彫りが薄くなったら、さっとポリッシュして綺麗にしましょうか?というところですが、容易にポリッシュをおすすめする気になれませんでした。カーズ2の影響でしょうか。
自分の時計にも、思い出の旅行でついたキズがあります。

Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jul.13 2009
CyberCleanは時計のお手入れグッズになり得るか?
![]()
ホームセンターで見つけました。スイス生まれ....というのにも惹かれて、小さいサイズを買ってみました。その店では¥398-でした。
開発 JOKER AG/SA(スイス)、発売元アイリスオーヤマとあります。
袋から出してみると、なんかこんなオモチャあったような。モチ・モチな感じ。ヒンヤリしてます。
![]()
まずは、一般的にキーボードでお試し。「ギュっと押しつけて...スキっとひぺがす。」とパッケージにはあります。
![]()
その通りやってみると、なんかワッフルのような模様^^;
隙間にクリーナーは入り込んではいるようです。残念ながら表面に染みついた汚れは簡単にはとれないようですが、隙間のホコリ、ゴミは吸い付いているようです。除菌効果もありとのことで、気分的にもスッキリ。べとつきや臭いも気にならないようなで次に、いよいよ本題ブレスのコマの間の汚れはとれるのか...。
![]()
押しつけたときにクリーナーをスライドさせると隙間のクリーナーが残ってしますので厳禁、あくまでギュっと押してスキっとひっぺがす。
クリーナーには、ブレスの細かい凹凸がついて、隙間にあった黒いホコリ、汚れが付着してきました。いけそうですね。
![]()
ひどい汚れには不向きですが、日頃のお手入れには、水切り不要でお手軽で良いと思います。汚れを着けておきたくないリューズ回りやプッシュボタン回りも効果ありそうです。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jun. 5 2008
シースルーバックの現代におけるもう一つの意義。(楽しみ方)

クォーツムーブメントが既にあるというのに、わざわざ機械式を愛用する。その理由は数々ありますが、美しいムーブメントを眺めることができるシースルーバックは、機械式時計の魅力を引き出す手段の1つであることは間違いありません。1990年代前後から普及しはじめたでしょうか。もうひとつこのシースルーバックには良いところがあります。ムーブメントには地板のある部分(テンプあたり)をルーペかキズミで拡大してみるとメーカー名、キャリバーが刻印されています。ですからこの時計にはどこの会社のどのキャリバーが使用されているか、またはベースになっているか、そして仕上げの程は、シースルーバックの場合一目瞭然。ユーザー側からしたらカタログのスペックをみるより、非常に確実で便利なわけです。もともとはムーブメントを楽しむために考案された物だと思いますが、2002年ETA宣言もあり、機械式時計の価値を決めるを中身が多様化している今日においては、シースルーバックは、時流からして大切な意味を持つと思うのです。
写真は地板の刻印の一例。ノモスはノモスα(手巻き)ノモスε(自動巻)になったタイミングでETAの刻印がNOMOS GLASHUTTEに変わっている。写真上の右RマークはETAに買収される前のバルジューのキャリバーに見られるマーク。買収後はETAになる。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Apr. 6 2008
クロノファイターのリューズによる巻き上げ。

クロノファイターのリューズによるゼンマイを巻き上げは、時計を逆さますると巻きやすいです。もちろん右利きの場合、上方向、逆さまにしたダイヤルで6時方向が巻き上げです。時々聞かれるもので...。止まった状態からお使いになるときは20回ぐらいは巻いたほうが良いです。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jul.30 2007
今日は満月。ムーンフェイズの調整。

本日は満月です。ムーンフェイズが満月になっていない方は、今日、満月に調整すると便利かと。通常は、月齢カレンダーを見て今が、満月または新月から何日目にあたるかを数えて、ムーンフェイズの満月または新月から、その日数分を進めます。たとえば満月から6日めなら、時計のムーンフェイズを満月にしてそこから6進めます。ムーンフェイズは一コマが小さいので、ちょっとコツがいるかもしれません。それが、本日(満月の日)なら見た目「満月」にするだけなので楽に正確にあわせることが出来るというわけです。カレンダーの早送りがNGな時間帯がありますが、ムーンフェイズにもあります。ご愛用のモデルのムーンフェーズが変わる時間帯をご存じない方は、取説で確認するか、個体差も多少はあるので、ムーンフェイズをじっと見つめながら針を進めて変わる時間帯を確認してその時間帯の前後3時間ぐらいはNG時間帯と把握したほうが良いかと思います。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Dec.28 2005
除雪作業時の時計。
12月からこう雪が多いと除雪作業も日常化してきますが、3気圧・5気圧防水の時計いわゆる日常生活防水の時計は除雪作業の環境では厳しいようです。特にクログラフ等はプッシュボタンに雪が付着してその状態でボタンを押したり、または気づかずに手首でボタンを押すような状況になるとケースに内に水が入りガラスが曇ったりします。この状況は、想定外の使用法で、表示の防水性能とは関係ありませんのでご注意。またうっかり作業中に衣服にひっかけてリューズが出ていたりすると水は入りやすいです。どうしても付けたいなら、クロノならプッシュボタンもロック付き、リューズはねじ込み式が好ましいです。スキーの時も同じですね。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jul.25 2005
サファイアガラス編(その3 無反射コーティングの理由)
硬度、透明度といった点で時計のガラスには最も適している素材といえるサファイアガラスですが、以前こんな話があったようです。ロレックスがプラスチック風防からサファイアガラスに変わったとき、ダイバーが、水中でいつもの角度で時計を見るとサファイアガラスが全反射して時間が読みづらかったというのです。少々角度をかえれば大丈夫な話ですが、プラスチック風防に慣れたダイバーには瞬時で時間を読みとるまでには時間を要したかもしれません。
これはサファイアガラスの屈折率がプラスチック風防より高いために全反射する角度の範囲が大きくなったからです。いつも見ていた角度で見えなかった訳です。面の屈折率が高いほど臨界角との関係で、全反射する角度範囲が大きくなります。ガラス面が動いたとき、ガラス面がキラキラ反射する確率も高くなると言うことです。
ちなみにダイヤモンドの屈折率は2.417と天然宝石の中でも高く、これがダイヤが他の宝石よりも良く光るキラ・キラする理由の一つです。ちなみにサファイアガラスは1.762-1.770、時計に使われるミネラル・ガラスで約1.52、プラスチック風防で約1.49(ガラスやプラスチックの値は一定ではない)です。そこでサファイアガラスのキラキラを少なくし視認性を上げるするために、サファイアガラスに無反射コーティングを施す場合があります。個人的には視認性うんぬんよりも手元がキラキラしない、光らない方が上品で、メリットがあるとも思います。コーティングされているものはガラスに光源(電球や蛍光灯)を反射させたときガラスに映る光源が薄い紫色になるので解ります。(参考写真:下)コーティングすることでせっかくサファイアガラスの高い硬度のメリットを捨てていると言う考え方もあるようです。お持ちの時計はどちらでしょうか?またお好みは?
光源が反射した時にダイヤルがパープリッシュブルーに映る無反射コーティングされたガラスの例。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (2)
Jul.22 2005
サファイアガラス編(その2サファイアガラスがダメージを受けるとき)
基本的に物質にキズがつくときは、その物質より硬度が高いものが接触したときです。一般的に空気中のゴミのなかで硬度の高いものはクォーツ・水晶の粉といわれています。水晶は硬度7です。(時計をお手入れするときにクロス等に目に見えないゴミやホコリがついていてその中に硬度の高い物質の粉が混じっているとケースやプラスチック風防等にキズを付ける場合があるのでご注意。お手入れクロスは拭く側を内側におってたたむとか、ビニール袋に保管するとかしてホコリがつかないように心がけましょう。)話をサファイアガラスに戻して、ですから、硬度9のサファイアガラスに日常スクラッチ・引っ掻きキズがつくことはありません。ただし、接触したものの先端が鋭いとき、それに圧力が加わったときには例外です。傷つきます。サファイアガラスにキズがついた事例を何度かみていますが、多くは糸のような細いキズです。実際に注意すべきは、金属等の堅いものにガラスのエッジをぶつけた時におきるチップ、欠けのほうです。デザイン、作りによってガラスのエッジがたっている時計はチップする確率が高くなります。たとえばロレックスオイスターはどちらかというと立っている方で、また防水性の高い時計、ブレス仕様ということもあり日常ガンガンのユーザーが多いこともあいまって、オーバーホールの見積り時にこのチップを指摘されて交換オプションがつくことが案外多いです。サファイアガラスは絶対に壊れないと信じて、日常、金属や石にガンガン当てているとエッジがチップしていきますのでご注意下さい。このチップが最終的に力の方向によっては、カケ、ワレに成長したり、結晶ですから条件が重なってビッシといってしまう最悪の場合もあります。(希ですが)
あるクイズ番組でダイヤモンドを鉄板の上に置きハンマーで思いっきり叩くとどうなるか?という問題があり、実験をやりました。答えはこっぱみじん。硬度と強靱性(ねばり)は別です。サファイアガラスも条件が重なれば壊れます。
サファイアガラスにキズがついたという場合によく見ると表面のコーティングにキズがついたという場合があります。硬度9のサファイアに、どうしてコーティングが必要か.....は、次回。

左:ロレックス赤い三角部にチップ・注意。 右:ジャガールクルトマスターシリーズ。ベゼル部からガラスの立ち上がりが低くチップしにくいタイプと言える。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jul.21 2005
サファイアガラス編(その1,サファイアガラスとは。)
先日、ロレックスをお探しのお客様が、サファイアガラスは絶対に割れることはないと、あるお店で販売員から聞いたが本当?と聞かれました。(そんなものがこの世にあればNASAが黙っていないはず....。)正規店でもそんなことを仰って販売しているとは。^^;
そこで、サファイアガラスについて段階をふまえて、正しい知識をシリーズでお伝えすることを決意しました。うんちくを語る際の一助になれば幸いです。今回は、そもそも時計に使われているサファイアガラスとは...。
時計に使われている通称サファイアガラスは正確に言うとシンセティック(合成)コランダムの中のカラーレス(無色)サファイア、コランダムという結晶は赤以外の変種の場合、頭にその色をつけてサファイアと呼びます。ブルーサファイア、イエローサファイア、バイオレットサファイア、無色はカラーレスサファイア .....ちなみに赤だけはルビーと称します。ベッカム!ではなく別格!ムーブメントの何石と表示する軸受けに見える赤い石は、このシンセチック(合成)・ルビー。話をサファイアガラスに戻しますと何故サファイアが時計のガラスに使われるようになったかというと、第1の理由は世界最強とは言えないまでもその硬度です。モースの硬度表で行くとダイヤが10でだんとつの1位、次に硬度9のコランダム(サファイア)。この硬度はスクラッチ、ひっかき傷、に対する強さを表します。理屈で行くとコランダム(サファイア)はダイヤモンドに接触しない限りキズはつかないことになります。しかし実際は、サファイアガラスも条件によってはキズもつきます。(理屈通りに行かない。世の中はそんなものです。)ちなみに同じコストでダイモンドの合成が人工的にできれば合成ダイヤモンドがサファイアに取って代わるか...というとそれも疑問です。屈折率や臨界角も関係しますので、また割れる割れないという破壊的な話になるとそれは硬度とは別の話です。その辺りは次回。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Feb. 4 2005
カレンダーの調整(早送り)
(1)リューズを一段引いて早送り。
現在最も多いタイプです。ほとんどは、リューズを引いて一段目にカレンダー、二段目に時刻調整ですね。ゼニスのエルプリメロはが逆になってます。またエリートは日付を進めることも、バックすることもできます。
(2)コレクターによる早送り
コレクター、プッシュボタンを押して進める方式。コレクターの場合、金属製の専用のピンで押したりしますが、爪楊枝なんかも便利だったりします。
(3)長針を進めて早送り。
時刻調整のリューズポジションで針を進め12時〜1時でカレンダーを進め、今度は針を11時〜8時ぐらいまでバック、これを繰り返して日付を進める方法。ノモスのタンジェント・ディトやジャガールクルトノのCal;918が搭載されているコンプレッサーメモボック、レベイユはこのタイプです。何時まで進めて、何時までバックするかはキャリバーによって違います。また多少個体差はあるようです。
(4)短針を進めて早送り。
GMT機能付きに多いタイプです。リューズを一段引いて独立して動く短針を進めて日付を早送りします。
ロレックスのGMTマスターII,ジャガールクルトのマスターホームタイムなんかそうです。
(1)と(2)の調整の方法の場合、時計が示す時間がカレンダーが変わる午前0時前後3時間でないことを確かめないといけません。この時間帯に早送りをすると機能を損傷する可能性があります。たとえばカレンダーが変わらないとか、変な時間に変わるといった症状です。ナイト&ディ針や24時間針がない場合は、午前・午後の判別ができないのでダイヤルの上半分に短針がある場合は、調整しない方が無難です。その場合、針をぞらしてから早送りをしましょう。以前ゼニスのセミナーの際に、スイスの技術者はダイヤルの上半分の時間帯をデンジャラス・ゾーンと呼んでいました。(3)と(4)はちょっと面倒な感もありますが、デンジャラス・ゾーンはありません。いずれにしても早送り調整は、ゆっくりされたほうが機械にやさしいと言えます。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)
Jan.10 2005
自動巻時計のパワーリザーブ編。
機械式時計のスペックにある「パワーリザーブ」とは100%ゼンマイを巻いた状態から(自動巻なら時計を腕に巻かず)何時間作動するかということです。
時計の精度はゼンマイから供給されるトルクの安定度に影響されます。ですからトルクが弱くなるパワー供給が不安定になるゼンマイが戻りきる前何時間の状態、インジゲーターでいうレッドゾーン(デザイン上赤くしてないものも多いですが)、ここで使わないというのが上手な使い方と言えます。ちなみにメーカー出荷の際は100%と50%のポイントで最も精度が出るように調整しているようです。ですからこの間でお使いになればお持ちの時計の性能を最大に引き出すことになるはずです。日常では、通常インジゲーターがついていれば別ですが、今のゼンマイの状態は?と意識し続けるのはやっかいな話で、多くの方は止まらなければ良しといった感じでお使いになっているのではないでしょうか。(それはそれでいいんですが、ここではより性能を引き出すという意味です。)取り説には最低装着時間が記載してありますが、日常では、長時間のキーボードのディスクワーク、長距離のオートマチック車運転時など腕に装着していても意外に巻き上げていないシーンも多々あります。(勘違いも多いわけです)
結果的に世間一般で「あの時計は良い」といった漠然とした評価を老若男女にうけている機械式時計のスペックを紐解いてみると、巻き上げ効率が良く、パワーリザーブが長め(レッドゾーンで使用する確率が低い)といったことがあてはまるようです。
お気に入りの時計のスペックを理解して、この時計はこう使うといった、ポイント「くせ」みたいなものを見つけて性能を引き出してあげる使用法は正しい使い方ですし、機械式時計が一般的・ファッション的になってきた今日この頃では、ワンランク上のつき合い方と言えると思います。
「くせ」といえば姿勢差というのもありますね...。
Posted by nakaya : Permalink | Comment(s) (0)