1930年代の初め頃までに製造されたと思われるIWC製のポケットウオッチようデッドストックムーブメントに、ステンレススティールのケース(ドイツ製)を作り腕時計にしたもの。4つバネ・プッシュ式セットレバー(通称:カニ目)と呼ばれるセット方式なので時刻合わせは2時位置のプッシュボタンを押しながらリューズを回します。当時、温度差によって時間の狂いを抑えるために発明されたバイメタルのテンワがみられます。ヒゲゼンマイはブルースティール製なので耐磁性はなく、耐震構造も持ちません。現代においては、腕に巻くには、かなり実用性を欠く時計です。そこが魅力なんですが、優雅なスワンネックや美しいでザインのダイヤル、ゆっくり動く大きなテンを眺めながら、時を刻む音を聞いていると、19世紀にタイムスリップしそうです。特別な時だけに腕に巻く時計です。
シースルーバック、ケース径約46mm. |