ジャガールクルトのアラームウォッチ。〜復刻版もいいですが..。

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ジャガールクルトといえば、反転するケース構造を持つレベルソを真っ先に連想されると思いますが、腕時計にアラーム機能を持たせたメモボックスも同社の歴史を語る上で避けて通ることはできないアイテム。1950年代に既にキャリバー489、814、を搭載した、手巻き式アラーム機能付き腕時計を発売させていました。

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写真は米国向けに発売された1950年代のルクルト社のアラームウオッチ(参考商品)、米国向けの場合諸事情でLECOULTRE となったよう。この時計はwrist alarmとなっています。(cal489-1)何とも時代を感じさせる魅力的なラグの形状ですが、米国向けのルクルトはケースがワーズワース社によるものらしい。
1956年には自動巻ディト付きを発売。1960年代の後半にはcal;916(28,800振動)を発表。
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ジャガールクルト社のアラームウオッチの歴史を語る広告資料。左は1950年代、右はなんとコンコルドがあるので1969年以降、70年代でしょうか。
80〜90年代初めには、ラインナップから消えていたアラームウオッチですが、1994年にマスターレベイユとして復刻されました。当時同社のアラームウオッチが無かったわけではなく、グランレベイユという永久カレンダーにアラーム機能が付いたモデルはありましたが、デザイン等はメモボスとはだいぶイメージが異なる物でした。ただアラーム音はこの時にベル音になっていました。1994年マスターレベイユ(cal;918)はそのベル音で発売されました。

その2年後に手巻き式がメモボックス(cal914)という名前で発売されました。その後新たなラインとして投入されたコンプレッサーシリーズ、AMVOXなどの第一弾はいつもアラーム付きのキャリバーでした。その間cal;918にはいつのまにかハック機能が付きました。2009年にされたネイビーシールズアラーム(cal;956)では、カレンダー早送り機能もつきました。

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2010年、歴代メモボックスのアンティークの中でも人気を誇るメモボックス・インターナショナルが限定品で復活。アラームディスクに都市名が書かれていて、ディスクを回転させることで海外時間を知る簡易的なワールドタイマー機能ですが、なんともブラックダイヤルが精悍です。車の世界では、復刻版たよるメーカーは将来性がないという話を聞いたことがありますが、復刻も嬉しいですが、伝統をふまえつつオリジナリティある新しいデザインにも挑戦して欲しいものです。

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