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アランシルベスタイン純正グミ20ブラック

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アランシルベスタイングミ20ブラック

昨年、再生産されたアランシルベスタインのラバーストラップグミ20ブラックです。劣化やサイズ変更、今後の予備分としてご注文いただております。何回かに分けての国内に入荷のようですが、そろそろ最終ロットになりそうです。
対応モデル:クロノ2,クロノC、クロノB、クロノB2、クラブ、ベーシック、ピクト、ロンド、ペイブなど…..
※このストラップを使用するには専用バックルが必要になります。
在庫状況及びご注文はこちら

ご参考までに。
お問い合わせをいただく中で、22mmサイズ、ブラック以外の色についてもございましたが、現在のところどちらも予定はないようです。ちなみに、画像は、発売当時サイズ調整をした際にカットした余り部分をカラーサンプルとして残していたものです。(発売されていたすべてのカラーではありませんが…..)左からレッド・ピンク・イエロー・ホワイト・ブルー・ライラック(ダークブルー)・ブラウン

過去に発売されていたグミのカラーサンプルとして
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身の回にある機器の磁気。

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腕時計の不具合の原因で多いのがムーブメントの磁気帯びです。これは、機械式、クォーツを問いません。不具合の原因が精査の結果磁気帯びとわかっても、自分の使い方ではそんなはずはないと思う方がほとんどだったりするのも磁気帯の厄介なところです。磁気帯びの可能性は装着していない時も考えれます。
一般的には数センチの距離があれば大丈夫とされているので日常においては、無意識でセーフだったりしていますが、昨今は強い磁気を発生する機器も増えているようなので、身の回りで磁気を発生しているものがないか定期的なチェックしておくのは良いことと思います。

上の3枚の写真は、うちにあったBluetoothマウスでの実験です。思ったより方位磁石の針が振れて驚きました。(機種によって、結果は違うかもしれません。)一番振れたのは乗っけちゃった時、こういう状況は、あまり考えられないですが、机の上や引き出しの中、バックの中など….絶対ないとは言えません。
普通、右利きの方なら左腕に時計を装着して、右手でマウスを操作するので、距離があるのでまず大丈夫ですが、もし時計を装着している方の手でマウスを操作する方は、一度チェックをおすすめします。

注意が必要なマグネットタイプのベルト

スマートウォッチようの金属ベルトで、留め金部分に磁石を使用したタイプのものがありますが、結構強力な磁気を発生しているようなので、別の時計を近づけない注意が必要です。考えられる状況としてコレクションケースに収納されている方が、この時計と一緒に、うっかり他の時計を収納してしまうことです。

磁気帯びに対するメーカー保証適応の対応

メーカー修理保証は、通常のご使用においての不具合というのが前提になります。磁気帯びによる不具合のメーカーアフターサービスの対応は、現在のところ様々ですが、極端に強い磁気帯びに対しては、通常の使用ではないと判断されてしまう場合も多々あるようです。

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メーカー修理が不可になる時期も来ます。

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ロレックスからの連絡事項

メンテナンスの依頼があったロレックス1501シリアルナンバーから1969〜1970年頃の生産の個体のようです。

修理の場合メーカー修理か、時計修理専門の技術者の工房にお願いするかは、それぞれの特徴、メリットをご説明して決めますが、このケースは、お客様のご希望もありメーカー修理(日本ロレックス)にメンテナンスを依頼しました。しかし「誠に残念ではございますが、本製品につきましてはスイスからの部品供給が終了しているため、当社ではメンテナンスを承ることはできません。悪しからずご了承ください。」と時計はそのまま戻ってきました。
 メーカーからの部品供給が終了してメーカー修理ができないことは、製造から時間がたっている時計の場合は、残念ながらあることです。国産の場合「この時計は生産終了から時間が経過していますので…..」とかの理由になります。ただ国産と比べるとロレックスは結構対応していた感じがありましたので、お客様も残念だったようです。私の方も、よく考えてみれば製造が70年頃の時計ですから、10年前ならともかく、送る前に事前に確認すればよかったと反省しつつ、現状を把握しておこうと日本ロレックスに問い合わせしてみました。

送る前に日本ロレックスにシリアルNOを問い合わせれば修理が可能か、不可かどうか確認できるか?

回答「ある程度はお答えできるが、送って見せてもらわないと正確なお答えはできない。」とのことでした。

今回の依頼品でどの部品が無くて修理不可だったのか?

「それはお答えできない。」とのことでした。

結局、お客様のご了解を得て、時計修理専門の技術者の工房にお願いし、メンテナンスは完了しました。

お預かり時に、機械の不調、ケースの痛み、風防の傷も研磨で凌げる状態ではなく交換必至でした。幸い文字盤の状態が良かったこともあり、外装は見違えるほどキレイに復帰しました。精度の方もバッチリでまた長くご愛用いただけると思います。

余談ではありますが、自動車メーカーの「ご相談パーツ」という素敵な対応….

車好きの方から伺ったのですが、部品がなく修理ができない、車検が通らない車の場合、部品販売会社でとりあえず注文を受けてくれて、ある程度の数がまとまればメーカーに発注を掛けてくれる「ご相談パーツ」というシステムが存在しているそうです。うらやましい、なかなか素敵なシステムですね。

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ベンチュラの電池交換とネジ穴の”みてくれ”のようなもの。

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ベンチュラのメンズサイズモデルの電池交換です。

3つのネジで裏蓋が留められています。裏蓋の形状が三角なので3つなんですね。この3つのネジを外せば、裏蓋が外れます。時計の裏蓋の固定方式には、何種類かありそれによって、使用する工具が異なります。今回のようなネジの場合は、もちろんドライバーですね。ネジが固着していなければ簡単です。

ベンチュラの裏蓋を留めるネジの大きさは、時計の部品サイズとしては、中〜大きめです。なので今回は1.6mmサイズのドライバーを使いました。
 ちなみに、ネジにはマイナスとプラスがありますが、時計に使用されるネジは、ほぼマイナスです。

ちょっと脱線します。ネジの頭マイナスとプラスを意識するようになったきっかけ。

その1

随分前になりますが、初めてGショックの裏蓋を開ける時、大きめのプラスネジだったので、合うドラバーが手元になかったことを覚えています。もちろん今もGショックの裏蓋ははプラスネジで留っていますが、これは時計業界に伝統のマイナスネジをあえて使わないことで、今までの時計の既成概念を打ち砕いてやろうという気持ちから当時の開発者があえてプラスネジを使ったんだと思います。ただ、これは自分のロマンチック寄りの憶測で、意外とこのサイズだと工業製品ではプラスが普通だったから…かもしれません。真相はわかりません。

その2

以前、アンティーク時計愛好家で、インテリアにも造詣が深い方が、お気に入りのアンティークのドアを部屋に取り付けるけど、マイナスネジが無く困ってます、どこか販売してるところ知りませんか?と聞かれたことがありました。最初は意味がわからなかったのですが、よくよくお聞きするとプラスネジはマイナスより歴史が浅いので、そのドアと蝶板の年代からしてそれを留めるネジは、マイナスでないと時代の統合性がとれないということのようだったようです。この時から、ネジの機能以外の何かみてくれの大事さのようなものを気にするようになりました。
 時計に使われているネジ、特にシースルーバックから見えるムーブメントに使用されているものは、サイズ的にとても小さいものになりそれが理由でマイナスなのかもしれませんが、もしそこにプラスネジが見えたら自分は違和感を感じます。時計のブレスの調整コマがネジで留っている場合、見えるネジの頭は、そこそこのサイズでもマイナスですね。

ちなみに、上の写真は、自分が気に入っているメガネなんすでが、この時々締めるプラスネジが自分的には、唯一残念なところで、ここがマイナスだったらなぁと思いつつも愛用しています。

閑話休題、使用電池は395・SR927SW。

裏蓋を開けるといきなり電池(RENAT395)が見えています。実は、同じクォーツのベンチュラは製造年代によってムーブメント、それをを固定している白い樹脂の形状が異なります。ものによっては、樹脂のパーツを固定しているネジがありそれを外さないと電池が外れないものもあります。なのでご自分で電池交換をやられる方は、この通りでない可能性もありますのでご了承のほど。今回の個体は、電池が簡単に外れるタイプでした。

交換が完了すれば、圧が均等にかかるよう左手で裏蓋をしっかり抑えて、3つのネジを少しづつ順番に何回かにわけ締めて完了です。

以上、意外と簡単なベンチュラの電池交換とネジ穴の”みてくれ”のとりとめのない話でした。

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メーカー修理出来上がりに付属する修理明細的なものなど…..

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メーカーアフターサービス、輸入元のアフターサービスいわゆるメーカー修理を依頼した場合、料金はもちろん、オーバーホール(分解掃除)の料金に含まれているサービスの範囲たとえば交換部品代を含むのか別途請求か、ケースポリッシュを含む料金なのか、ポリッシュはオプションなのか、国内正規品保証書があると会員割引価格があるのか、同ブランドなら正規も並行もすべて同じか、修理後の保証期間とかメーカーによって様々です。今回の話題は、交換済み部品の返却をするところとしないところ、付属する「修理明細書」、「作業書」的なものについてです。

たとえば、ノモスのメーカー修理(栃木県の群馬精密という会社が担当しています。)を依頼すると出来上がり時に写真のように、作業明細書に交換した部品名と破損した部品が返却されてきます。(このお客様は、交換が多かった方ですね^^;)
 メーカー修理ではなく、時計専門の修理屋さんにお願いする場合も多々あります。
(修理屋さんに依頼するかメーカー修理に依頼するか…そのメリット、デメリットについてはまた別の機会ということでここでは省きます。)
で、修理屋さんは、基本返却が常識となっています。

返却するところの理由はシンプルで、破損していても所有権はお客様のものだからです。

現在、メーカー修理の場合、交換した部品が返却されないところのほうが多いようです。

返却しない理由

外資系のアフターサービスが増えてからこの傾向になったように思うのですが、彼らが返却しない理由は「知的財産権侵害の防止」だそうです。いわゆるコピー商品製造の防止。これは非常に同意します。ロゴの入った部品だったりとかだと、ブランドイメージを守る上で返却したくない理由はよく理解できます。でも破損した部品を一般のユーザーに一個返却したところで、まして破損した歯車とかからコピー商品が作られる可能性って何%ぐらいあるのだろう?それなら、もっと他にそっち側の都合のいい理由があるのでは?とつい思ったりもしてしまいます。

メーカーによって修理作業明細書色々

修理が出来上がると修理内容を記載した作業明細書、修理伝票がついています。その書き方も様々ですが、破損部品を返却するところは上の写真のように交換した内装部品名を一行ごとに書いて画像には切れていますがそれぞれの部品に対して各々の値段が書かれています。一方で返却がないところは、「内装部品交換-¥000-」のようにひとくくりにしてあるところが多いです。

交換部品がわかると、故障の原因がよりわかって、正すべき使い方の悪い習慣に気付かされて結果オーバーホールのサイクルを長くすることに役立つかもしれません。
経験のある時計修理職人さんなら捜査官がプロファイリングするみたいに、時計を見てその人の使い方を結構予想出来たりするようです。修理屋さんとかですとお見積りの段階で「この方は、こういう使い方だったんじゃないでしょうかね….」なんてアドバイスを受けることがあります。

ともあれ一番重要なのはもちろん….

重要なのは、愛用の時計がメンテナンスによって良いコンディションに復帰することメンテナンスの技術です。これが最優先で、作業書の有無、書き方や部品の返却の有無は別にどっちでも良いことかもしれません。ただ、アフターサービスと名乗る以上、自分たちの製品を愛用してくれているお客様ファーストで、適正な価格設定でお客様が日常気持ちよく時計を愛用できる満足できるサービスであってほしいと思うところです。

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エコドライブ快適にお使いになるために…..正しいお付き合い方。

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ソーラセルをダイヤルに配置して、光発電した電気を二次電池に蓄えてクォーツムーブメントを作動させるシチズンのエコ・ドライブ。便利なシステムですが、お付き合い方を間違えると突然「止まっちゃった」、「時間が合わなくなった」(電波修正機能付き)という症状になります。その原因の殆どは、充電不足によるものです。

時計が止まってしまったら一体どのくらいの時間光に当てる?

晴れた日の太陽光が一番。

 不足の事態発生で、止まってしまったり、受信しなくなっちゃったら、充電不足の可能性が高いので、とりあえずダイヤルを光にあてて充電してみましょう。下記が停止から通常に動き出すまでのお目安時間です。
屋外(晴天) 50〜70分(充電完了までは約1.7〜3時間)
屋内照明 192〜220時間

もちろんキャリバーや、光量条件ににもよるのでお目安としてご参照ください。ただ言えるのは晴れた日の太陽光線が断然効率が良いです。というか止まってしまったら屋内照明はちょっと現実的じゃない。また白熱灯やハロゲンランプ等に文字盤を近づけて充電すると一見効率がよさそうですが、高温による故障の原因になりかねないので、これは避けるべきです。
電波時計の場合
電波受信機能がついている場合、充電が十分になると、受信可能になります。お急ぎの場合は強制受信モードで受信するか、お急ぎでなければ、窓際に置いておけば翌朝には時間があっているはずです。

ソーラー時計は、電池交換不要?…メンテナンスフリーではない。

 光量が少なく発電できない時でも時計を作動させるために充電用の2次電池を使っているので、この電池にに寿命がくれば、光をあてても作動しなくなります。その場合この電池を交換しなければなりません。メーカーさんが電池交換不要と言いきっているのは、その時には、ムーブメント自体のメンテナンスが必要になっているので、そのメンテは単に「電池交換」とは呼ばないということだそうです。^^; メンテナンスフリーではないということです。十分に太陽光をあてても作動しなくなったらメーカーのメンテナンスが必要です。

まとめ

突然止まらないように
○時計を使わない時は、時計を引き出しやケースにしまわない。
○2〜3週間に一度は、お天気の良い日に、窓際とか、屋外で太陽に向けて光を当てる。
○発熱する電球下、夏期の車のダッシュボードなど高温(約60℃以上)になりやすい光源は避ける。
あまり読まれることがない取説↓ご参照ください。

CITTEZEN 取説より
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アランシルベスタイン K.M.T1988の電池交換。

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アランシルベスタインK.M.T1988電池交換します。

アランシルベスタインは1987年にデビューした腕時計のクリエーターです。現在は時計を作っていませんが、2011年頃まで毎年、時計好きのツボを押さえたアイデアと独創的なデザインでユニークな時計を限定発売して多くの時計ファンを魅了しました。彼の作品は殆どが機械式ですが、初期の頃にクォーツムーブメントのモデルを何アイテムか発売しています。
 先日、電池交換でお預かりしたK.M.Tはそのひとつで、デビューの翌年1988年に500個作られたモデルです。
 後にブランドのアイデンティティとして確立される黄色いウネウネ秒針、3色の針、三角のリューズ…などが、既にこのモデルにも見られます。

アランシルベスタインK.M.T1988
見やすいGMT機能

久しぶりにダイヤルを良く見てみると、分刻みの丸いドッド、5分おきの小さい赤いドッドが可愛いですね。洒落ているだけではなく、24時間計をナイトアンドディダイヤル(ブラックとホワイト)、通常の時間をその外周にして、GMT機能時計として実用性が高く、見やすいデザインになっています。

K.M.Tのケースバックは機械の見えないグラスバック。

裏側を見てみると、ケースバックは、グラスバックですが、ムーブメントとの間にもう一枚裏蓋があリます。2重の裏蓋になっているのです。中間の裏蓋がなければシースルーバックでムーブメントが見えますが、クォーツなので皮肉をこめて見えても意味ないよというユーモア?というのは考えすぎでしょうか(笑)金属の裏蓋は、ピカピカにポリッシュされていて、しかもガラスで保護されているので傷がつくことはなく、ちょっとした手鏡に使うことも出来ます。

K.M.Tのムーブメント

2つの裏蓋を開けてようやくムーブメント (ETA555-412)に到達。

裏蓋にFrench Case

裏蓋の裏には小さくFrench Caseとありました。そういえば2000年頃?からコストダウンのためにケースをmade in chinaにしたメーカーも多くなったようですが、彼は最後まで、それを拒否していたようです。
アランシルベスタインは現在、自分のブランドとしての活動はしていないようですが、彼の過去の仕事を愛したファンの方々の中には、ブランドの復活を望んでいる方も少なくないようです。ただ、妥協した安易なコラボレーション的な復活ならきっと受け入れないでしょうね。

K.M.Tの電池交換

液漏れに強く、低温性能に優れたゴールドコーティング電池を入れて動き出したK.M.T。次の交換まで頑張ってください。よろしくね。

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