カテゴリー別アーカイブ: 販売後も心に残る時計たち

そのタイトルとおり、販売したあとも、心に残っている時計たち、アーカイブです。

機械式時計の魅力を再確認させてくれたイントラマティック68オートクロノ。

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ハミルトンイントラマティック68
弊社最終入荷分を納品完了した、イントラマティック68オートクロノ(2017年1968本世界限定モデル )

 振り返ってみると、発表時は、新作の中でどちらかというと目立たないわりと地味な存在だったような気がします。個人的にも60年代のクロノグラフのデザインは、大好きなので、このモデルは、黒と白のコントラストとバランス、クラシカルなプッシャー…見た瞬間から気に入っていました。

とは言うものの、ビンテージクロノファンの方からは、手巻で、ケースサイズはせめて36mmぐらいという声も聞こえてきそうで、また最近は、若者のクロノ離れなんてことも若干耳にするし、如何なものかなと思っていましたが、結果は発売前、ハミルトンからオーダーストップを意味する世界限定数予約完売のニュースが入ってきた状態、弊社も入荷分は既にご予約を頂いていました。

60年代後半のデザイン、2カウンタークロノは、世界のクロノファンにうけたようです。ケースサイズは、42mmにしたのも正解だったのかもしれません。ETA VAL7753を改良しパワーリザーブを60時間に高めたキャリバーH-31搭載、10気圧防水、サファイアクリスタルといったスペックは、日常使えるビンテージティストを持つ時計として、コレクターから日常着けたいカッコ良いクロノの需要を満たした感じです。

この時計のオーナーは、これから何年もかけて本当のビンテージ感が出るまで使い込む楽しさがありますね。

このモデルのオリジナルモデルが発売された1968年は、まだ、自動巻クロノグラフが発表寸前、手巻クロノしかない時代、翌年1969年の12月にはSEIKOがクォーツムーブメントを発表して以後70年代〜80年代中・後半まではいわゆる機械式時計は冬の時代に突入します。そんな意味深なターニングポイントな1968年だったんですね。

 機械式クロノの黄金時代といわれる60年代の最後の完成されたデザインを継承するイントラマティック68が、世界中で人気を博したということは、個人的に嬉しい出来事で、久々に「販売後の心に残る時計たちに…」にアップしました。

 

 

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何度かあります。物語を感じるお客様と時計の出会い。

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minerva

HPに「Othe〜その他」というコーナーを設けたのでネタを考えていたら、ミネルバのストップウオッチが2つストックがあったことをふと思いだしました。商品を確認してHPに掲載すべく朝から写真を撮ってました。最もシンプルな「積算なし」と「積算計付き」の2つです。

自分が小学校の頃、体育の時間先生の首にぶら下がっていたのは、国産の機械式のストップウオッチだったように思います。短距離も特に長距離は苦手だったのでストップウオッチを見ると、走る前の憂鬱な気分を思い出します。今となっては懐かしい思いですが、そんな機械式のストップウオッチ、少し前に既に、前世紀の遺物と思われている存在です。でも良いんですよ色々と、なにしろ「あの時代のミネルバ製」でもあるわけですから….。

午後からアップする写真を選んでいたところに、わりと近くに住まれるお客様(男性の方)がご来店されて、「2万円位で時間が計れる時計何かない?デジタルでも良いんですけどね…」何やら華道で時間を計る必要があるらしい。条件に合う時計がなかったので、ダメ元で午前中撮影していたデジタルでもなく、予算オーバー(¥38,000)、しかも機械式である何一つ条件にあっていないミネルバをお見せしました。するとお客様はミネルバのスタートボタンを2〜3回押して、私の語り始めたウンチクを一切聞こうともせずに、値札を見ずにポケットから取り出した財布を開けてお札を全部出すというまさかの行動。「ね、ホントに全部でしょ、買えるかなぁ」と言いながら、そして笑いながら空の財布をわざわざ見せてくれました。二人で時計の横に重なったお札を確認してみると、1万円札が3枚、5千円札が1枚、千円札が3枚合計¥38,000-。「で、幾らですか?買えますか?」私は少し驚いて赤い紙製の超味のあるプライスタグを裏返してお見せしました。そこには¥38,000-のプリント。心のなかで「ブレインダイブ」とつぶやきました。あっ消費税….とよぎりましたが、この流れでそれは野暮だと思いました。

こういう時計は、マニアの方がコレクターズアイテムとしてご購入に至るものと思っていましたが、この方は、決してコレクターでも機械式時計マニアでもございません。ご購入の後も、私が話そうとするミネルバの歴史や買収の経緯とその後、スプリングを使った特許の機械について全く耳を傾けず、落下防止におつけしたポケットウオッチ用の紐(何か落としそうな予感がしたので)を首から下げて、ミネルバを耳にあててコチコチの音を聞きながら「この音は良いわ、きっと寝れる」という言葉を残して去って行かれました。長い間ストックしていた時計ですが、行くべきところへ行ったのだと今はとても嬉しく思っています。こんな物語を感じるお客様と時計の出会いは長い間に何度か、立ち会った気がします。というわけで、近日中に、もうひとつの積算計付きのほうをアップしようかと思います。

ミネルバ ストップウオッチ

ミネルバ 積算計付きストップウオッチRef441601

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アジムート・LANDSHIP〜販売後も心に残る時計たち。

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当初、この時計は2011年に発売される予定でした。結局入荷になったのは2013年、発表当時の盛り上がりと比べると予定が大幅に遅れたこともあり若干インパクトが薄らいだ感じもありましたが、こういう時計を100個作るということは、作る方も相当情熱がいるんだろうと思いながら、店頭用に1本在庫として置くことにしました。
それから何週間もしないうちに、アジムートの輸入元が変わるというニュース。新しい輸入元が設定したランドシップの価格は¥777,000-と¥94,500-と値上がっていました。国内定価の決め方には輸入元の諸事情があるので異なるということでしょうか。イレギュラーな状況とは言え、入荷してあまりの短期間での、大幅な値上ですし、まず現在の個体は旧価格で入荷しているので、ここはHPの表示価格はそのまましておくことにしました。こういう個性的な時計を在庫するということは、ほんとに売れるだろうか、買って頂けるとしたら、いったいどんな方だろう、不安な反面、楽しみもあり複雑な心境です。
いくつか問い合わせを頂きましたが、さまざまな理由でご成約には至らずそんな中、「そのシリアルNOのランドシップが是非欲しいので、取り置きしていただきませんか」とうメールが入りました。ご遠方なのですぐには、行けないけど、予定が立ち次第連絡してご来店いただけるということでした。そして
ご来店頂いた時、一目見てLandshipの方と分かりました。そのまま奥の部屋で色々とお話させて頂き、楽しい時間を過ごさせていただきました。お帰りの時、今までおつけになっていた時計を右腕に付け替えて、ランドシップを左腕巻かれました。その時、LandshipのそのシリアルNOの個体が当店に来た奇遇な経緯を思い起こしながら、約180km・約3時間の道のりを朝一番にご来店いただいたお客様を目の前にして、この時計は、入荷した時から行き先は決まっていたのかなぁと感じました。
少量生産される時計に宿る情熱、魅力、醍醐味を味あわせていただいた時計でした。
landship_02.jpg
Passion inside!

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ジャガー・ルクルト PG レベルソ・スクアドラ・ブレス仕様。

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ジャガー・ルクルトのレベルソシリーズの中でも、最もボリュームのあるスクアドラののピンクゴールドのブレス仕様です。
ご注文いただいた時は、スイスオーダーということで、納品にお時間がかかるかなぁと少し心配しましたが、意外と早く入荷してきたので良かったの一言。タイミングが良かったようです。スクアドラサイサイズの無垢・ブレス仕様、初めて手に取った印象は、お〜重い。これがゴールド比重!という感じでしたが、オーナー様が腕に巻いた時は、徐々に伝わる暖かみとこの重みが心地よさに変わるのではないかと思います。

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感謝を込めて。タンジェントスポーツのお取引から生まれた感動。

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通販をはじめて今年で14年目になります。お陰様で、多くのお取引、出会いのチャンスにめぐり合わせて頂きました。お客様からいただたメールやお電話でのやりとりの中で、勉強させていただいたこと、感動を頂いたこと全てが、私にとっての宝ものになっています。

先日、宮城県石巻市在住のお客様から、お取引後、私宛に商品受領のメールが届きました。その内容が、機械式時計を販売している自分にとって生涯忘れることのできないもの、また忘れてはいけないものだと感じました。自分にとってのマイルストーンの意味でも、是非このメールをご紹介させていただきたいと、Web上で公開することをお願いしたところ、お客様から快く承認のメールを頂きましたので、ここに掲載させて頂きます。感謝を込めて。
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「ノモス タンジェントスポーツは、昨日、無事届きました。
画像以上に「凛」とした表情に感激しています。
私事になりますが、昨年の大震災による津波で
2009年3月12日新築の家はあと一日で丸2年というところで
全壊となりました。
この1年、歯を食いしばって過ごしてきた自分に精一杯の
プレゼントでしたが、手に入れることができて本当に嬉しいです。
どうもありがとうございました。」
宮城県石巻市  ※※
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まるで新品の状態で保管されたデッドストックのようなモデル。

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お客様からご注文いただいて入荷したMEMOVOX TRIBITE TO DEEP SEA,日本では何故か、メモボックス・アラームと呼ばれます。1959年のモデルの復刻ということで959本の限定。
60年代の各社のスポーツウオッチに見られた特徴的なストラップも復刻されているなど随所にストイックなまでに復刻にこだわったところが見受けられます。たとえば同社のアラームウオッチは90年代にレベイユとして復刻された時にアラーム音がベル音になりましたが、このモデルのアラーム音は、当時の音「ガ〜」です。
そして
専用BOXも当時の作り、仕様が再現されています。アンティークウオッチにオリジナルボックスが付いていると、コレクションの価値があがりますが、このボックスに収納されたメモボックスアラームを見ていると、まるで新品のまま保管されたいたデッドストックに会えた気になりました。
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SOLD OUT

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スタイリストさんの目にかなった時計。

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搭載ムーブメント、ジャガー・ルクルト製751A/1は、28,800振動、自動巻き、39石、パワーリザーブ65時間。クロノグラフスタートボタンを押した瞬間に滑りだすクロノ秒針の動き出しは、垂直クラッチ方式を実感する瞬間です。リセットの瞬間と合わせてこのタッチが、クロノグラフファンにはたまらない魅力です。ブラックダイヤルのクロノグラフどことなくミリタリー感があります。

「販売日誌」〜2015年8月
東京在住の方から、メールをいただきHPでご覧いただて、すぐにでも現物を見に行きたいところですが、いかんせん福井は遠いので、すぐには…ということでした。丁度、某アフターサービスの職人さんが近々退社するということで、お世話になったといこともあり、ご挨拶に上京を考えてたのでその旨お伝えしたところ、そういうことならと、ご指定の場所(銀座でした)に時計をお持ちするお約束をしました。時計の方はお気にいり頂き無事お取引が完了しました。
実は、この方のご職業が、スタイリストさんで、これがきっかで、ブログを拝見するようになったのですが、こうしたら、おしゃれになるというより自分のような(若くない)ものがファッションで失敗しないコツを教えていただけるのでとても参考になってます。そう失敗はしたくないのです。たとえば、休日のカジュアル路線の時は、カジュアルすぎないように気をつける、ガラものは難しいから避けたほうが無難、何かキレイ系をひとつ盛り込む、ホワイトジーンズを活用する(これは出来てないです)など….。
この方のファッションに対するセンス、買い物に対する考え方を拝見するうちに、このモデルにたどり着いた理由が分かった感じです。

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