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1964年製 ブローバー アキュートロン1964スペースビュー。

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ブローバ アキュートロン1964スペースビュー手持ち

機械式時計が全盛期であった1960年代、電池で動き、デザインもぶっ飛んでいたエポックメイキングな時計がありました。ブローバ社のアキュートロンスペースビューです。生産終了後もコレクターズアイテムとしてマニアに人気のモデルです。

 画像のスペースビューは、1995年にブローバの工場で保管されていた1964年製造のアキュートロン スペースビューが国内に入荷したうちの1本。未使用品です。入荷以来、保管してたまに作動させてコンディションチェックしていました。
「1960年に誕生した音叉運動による電気時計アキュートロン…」
 1950年代初頭スイスの物理学者でニューシャンテル時計研究所のマックス・ヘルツがブローバ社から電気式時計の開発の依頼を受け、1953年に高速振動の音叉運動で時間制御・運針動力を持つクロックの開発に成功、開発を続け1960年に小型化に成功して腕時計ACCUTRON/アキュートロンを発表。アキュートロンは、1秒間に10振動が限界だった時代に1秒間に360振動を持ち高精度を達成しました。当時、電池で動く時計は電磁テンプ式のものもありましたが、精度面では、アキュートロンにはかなわなかったようです。とは言え、1969年に発表されたクォーツ式が出回り始めるとアキュートロンは市場から姿を消しました。

アキュートロンの中でも文字盤を持たず、ムーブメントをシースルーにしたスペースビューは、その個性的すぎるデザインから生産終了後も、コレクターズアイテム的な存在です。

時計の素材や作りはまさに60年代(あたりまえですが)シースルーにしたアイディアと風防のプリントなど、今見てもクールです。当時は近未来的だった部品も今見ると遠い懐かしさを感じさせる、失われたもの..哀愁させ感じます。

当時は水銀ボタン電池を使用していましたが、現在は現行のボタン電池に専用のアダプタ(プラスチックのわっか)をはめ込んで使用することが出来ます。リューズがないこの時計の時間調整方と電池交換は下の動画の後半にあります。

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機械式のストップウォッチといえばミネルバ。

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ミネルバ ストップウオッチ

ミネルバ社の既に生産終了されているストップウオッチ(60分計 積算付き)Ref:441601Fです。機械式手巻です。ミネルバ社のストップウォッチは、ムーブメントにバネを使用した独特の構造でその耐久性が高く評価れていました。
記録を狙う必死な計測にはむいてませんが、アナログなコクのある時間を計る時に特に向いてます。たとえばドリップコーヒーの蒸らし時間とか、パスタの茹で時間、ボンドの接着時間……。あと、これは実際にあった話ですが、獣医さんがワンちゃんに麻酔をかける時にお使いになるのにご注文いただたことがありました。なんか優しい感じがしますね。きっともっとありあそうな感じですが、機械式のストップウオッチって何故無くなってしまったんだろうと思います。
ちなみにステンレスケースのストップウオッチってあんまりない気がします。デジタルになると何故かプラケースになるようです。
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愛すべきミネルバ社 〜備忘録を兼ねて
 ミネルバ社は親子で会長、社長を務める家族経営の会社でした。聞くところによると最後は十数名の技術者で時計を生産していたようです。ここで紹介したストップウオッチも同社では有名だったですが、自社キャリバー、オールドムーブメントのデッドストックをブラッシュアップした腕時計が愛好家に絶大な支持をうけていました。ピタゴラスなんて響きにもっとしっくりする方も多いかと思います。その技術力に目をつけた某グループ企業がミネルバを買収して、一時は今まで作れなかったものが作れるとファンを喜ばせてくれたのですが、実際には製品が世にでることはなく十数名の技術者は結果的にすべて退社したと聞きました。買収元がミネルバの本当の良さ、技術者の気質を理解していたならこうはならなかっただろうと思います。仮にあの買収がなかったとしてミネルバ社が現在どうなっているかは知る由も無いですが、ほそぼそと生産を続けていたかもしれませんし、ひょっとしたらスイス生え抜きのマニュファクチュールとしてさらに活躍していたかもしれませんね。

 

 

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Valjoux7733とValjoux7740,アビエーションx2入荷。

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オーレックス&ワイス社によるアビエーション。オーレックス&ワイス社はブライトリング社1979年の精算時に当時倉庫に残されたブライトリングのパーツ及び使用ムーブメントを買い取った会社。依頼、そのパーツを使ってAVIATIONという名前で年間に僅かな本数を生産しています。さすがに近年は、(ご高齢とも伺っていますが、)出来上がり数も少なく、ストックパーツももう底をついたかと思っていましたが、突然入荷の案内があり、画像の2本が入荷しました。今回もケース、ダイヤル、ベゼルなどディテールもブライトリングの黄金時代のモデルそのまま、使用ムーブメントもコスモノート(左)が、Valjoux7733,ナビタイマー・6087(右)にはValjoux7740のコンディション良好のデッドストックが使用されています。
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アビエーション・コスモノート(2カウンター) Val;7733

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アビエーション コスモノート(Valjoux7733)です。2カウンターのコスモノート(渋いですね)アビエーションはチューリッヒのオーレックスアンドワイズ 社(以下O&W社)がブライトリングの1974年から1979年までのパーツ及び当時使用されていたムーブメントを使用して生産されました。(経緯についてはHPのほうにもざっくりと紹介しました。今回1999年のクロノス誌に掲載された記事を参考にさせていただいております。)O&W社に現在どれだけのムーブメント、パーツが残っているかは不明です。(何年も前にもうほとんど残っていないという情報もありました。)O&W社はオーレックス氏とワイス氏二人の会社で、ブライトリング名義を1982年に買ったアーネストシュナイダー氏による新ブライトリング社がナビタイマー、コスモノートを生産しはじめた1986年まで、ブライトリング名義で生産していたようですが、それ以降は法的な理由でAVIATINという名前で生産するようになったというです。SOLD OUT

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ドイツエアマン入魂の時計。

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 この時計を最初見たときの感動は今も覚えています。歴史あるラコーの復活とともに、世界で75本発売された時計。直径55mm、ドイツ空軍のエアマンウオッチをストラップ、までほぼ完璧に復元、ムーブメントは当時のパーツを約80%使用してラコー社の復活の意気込みを感じさせた。(その後のラコーはどうしたことか…..)うちでは一番大きいリストウオッチとして、見る人を驚かせてていました。先日、ドイツ時計好きの方に嫁ぎました。時計がパイロットの命を守る役割をしていた時代、その時間を伝える責任感が裏蓋をあけた時、金色のムーブメントからひしひしと伝わりました。この時計の魅力はここにあり。手にしたときの丸いケースの金属の冷たさ、重量感、ストラップの革の香りまで…心に残ってます。

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ドイツ軍のカラー。

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巷では水筒が流行ってるらしいですね。ペットボトルでもようはたしますが、そこは、少々こだわりたいところ….。マイ水筒….そう言えばここ久しく買ったことがない。ちょうど友人のプレゼンを探していたので、彼には水筒でもと色々探し始めました。でたどり着いたのがこれ、ドイツ軍の水筒、面白いからこれなら気に入ってもらえるかもと購入。手元に着いたら、なかなかのティスト、見れば見るほど、触れば触るほど手放せなくなり、結論、プレゼント中止。でこのケースの色どこかで見覚えが…….
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ラコーの75thアニバーサリーモデルのケースの色ですね。まさにドイツ軍。
この2ショットは、仲間の再会ですね。

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1960’sDOXAワンプッシュクロノ(Val23)

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もともとオールド&ヴィンテージのコーナーをつくるきっかけになった時計です。なんか惹かれました。Val23というオールドムーブも魅力ですが、ドーナツ状のレンズになった風防、それに合わせたダイヤルデザイン、ワンプッシュ、クロノのリセット位置が9時位置、これは、クロノをスタートして脈を20カウントしてストップした針のさす数字が1分間の脈拍数(パルスメーター)ですが、脈拍数70前後だと、だいたい12時位置付近で読むことを考慮したスタート位置のようです。この全てが、ドクターウオッチのイメージにピッタリきています。上品です。尾錠はオリジナル、ストラップは一見トカゲのようですが、ダチョウの足の革だそうです。オールド&ヴィンテージのシリーズは店頭では奥の部屋に展示中です。
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