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ゼニス36,000VpHシャルル・ベルモ・リミテッド。

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ゼニス エル・プリメロ 36,000VpHのブルーダイヤル、シャルルベルモ・リミテッド(フリー分)が再入荷しました。
エル・プリメロ搭載のファーストモデルが、ブルーダイヤルだったことに因んで、限定のブルーダイヤルモデルをエル・プリメロの救世主といわれている人物シャルルベルモ氏の名前からシャルルベルモ・リミテッドとネーミングしています。

1975年当時ゼニスを買収していたアメリカの会社は、クォーツショックのため、エル・プリメロの生産終了、ライン廃棄命令を下しました。シャルルベルモ氏は、独自の判断で、重要な工具と部品を倉庫や屋根裏に隠し、カム、切削工具、金型、機器にラベルをつけ分類、保管すると同時に、全製造行程をノートに書き記していました。この行動がなければ、その9年後のエル・プリメロの復活はなかったと言われています。ということは、今のゼニスも、無かったかもしれません。
落ち着いた美しいブルーです。
SOLD OUT

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ダイヤル(文字盤のウラ側)

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 写真は、文字盤を裏返ししたものです。2つ出ている突起は、文字盤の足とよばれるもので、この突起が、ムーブメントの地板に入って文字盤が固定されています。ご覧の通り小さくて華奢なものです。これが衝撃や腐食などが原因で折れることがあります。防水性が高い時計から丈夫だと思い、少々荒っぽい使い方をされる傾向がありますが、衝撃は、別のような気がします。
 衝撃はムーブメントにも悪い影響をあたえますが、ダイヤルの足が折れると、結構厄介です。普通は、ダイヤルの交換になります。国内のアフターサービスに部品の在庫があれば、そう時間はかかりませんが、スイスオーダーとかになると2〜3ヶ月位かかることもあります。 また特殊なダイヤルや、古いモデルなど部品が入手困難な場合もあります。また程よく経年変化をしていた場合交換を躊躇せざる得ない場合もあります。その場合、可能であればロー付けや足を作っての修理になります。
 一旦見積りがでて、分解を進行しているうちに、足が折れているのが発覚して(かくれ骨折)、見積にダイヤル部品代があとで追加される場合もあります。
 いづれにせよ、足は折れないほうが良いですので、落下、衝撃にはご注意ください。

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