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時計を楽しむためのアイデアの紹介

ゼニス シンプスマリンクロノメーター5011K。重力との戦い。

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ある時計誌の編集室担当者から電話があり、HP掲載のゼニス・シップス・マリン・クロノメーターの画像が欲しいとのこと、なにやらゼニスの新作トゥールビヨンZero-Gを紹介する際に、その構造のアイディアのもとなったシップスマリンクロノメーターのシンバル吊装置の説明をするからだそう。便乗とはいえ取り上げていただけるということなので、再撮影して画像データーを担当者に送りました。せっかく再撮影したのでHPコーナーもリニューアルした次第です。

シンバル吊装置とは、

船が揺れても時計(テンプ)が水平になり重力の影響を受けないというもの。クォーツや電波時計がない時代、航海においては機械式時計の精度はとても重要なもの、揺れる船内ではたとえ据え置きクロックであっても、重力の影響を受けて精度が落ちるそこで、ゆれてもテンプが水平を保つように考えられ発明されたのがシンバル吊装置。
この機能を使ったカップホルダーも船舶グッズにあるようで、そこにカップをセットすれば、ある程度なら船が揺れてもコーヒーがこぼれない。その動きを想像するとシンバル吊装置の動きがご理解していただけるかと。

重力の影響を受けずに精度を上げるという発想はトゥールビヨンですが、これは、もともとポケットウオッチの時代に発明されたもの、時計はポケットに入れて使うという前提ありきで、テンプが常に垂直の状態(1方向の重力)で動くという条件だからこそ、テンプ自体をケージに入れて回転させると重力の影響を受けない、だから時計は正確に動くという理論が成り立つ。つまりその構造を腕時計に採用するとテンプの状態は垂直なことは、ほとんど無いので、精度に貢献することは無いわけです。
発明者のブレゲ先生が腕時計のトゥールビヨンを見たらなんとコメントするだろうか…..無意味?美しい?どっちでしょう。
そこで最近は、ジャイロトゥールビヨンとか、Zero-トゥールビヨンといった腕時計ようのトゥールビヨンの発想が生まれたんだと思います。そこまでして(価格)重力を敵にまわしますか…(笑)
それなら仲良く重力とお付き合いする機械式時計も魅力ではないかと思ったりするわけです。

シップスマリンクロノメーター5011K

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NATOナイロンストラップを合わせてみました。

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マックスビル3針自動巻モデルにNATOナイロンストラップを合わせてみました。こんなのもありかと。カモフラージュ(迷彩)を女性がつけたら…..View image
関連リンク
ユンハンス マックビル

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今日は満月。ムーンフェイズの調整。

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 本日は満月です。ムーンフェイズが満月になっていない方は、今日、満月に調整すると便利かと。通常は、月齢カレンダーを見て今が、満月または新月から何日目にあたるかを数えて、ムーンフェイズの満月または新月から、その日数分を進めます。たとえば満月から6日めなら、時計のムーンフェイズを満月にしてそこから6進めます。ムーンフェイズは一コマが小さいので、ちょっとコツがいるかもしれません。それが、本日(満月の日)なら見た目「満月」にするだけなので楽に正確にあわせることが出来るというわけです。カレンダーの早送りがNGな時間帯がありますが、ムーンフェイズにもあります。ご愛用のモデルのムーンフェーズが変わる時間帯をご存じない方は、取説で確認するか、個体差も多少はあるので、ムーンフェイズをじっと見つめながら針を進めて変わる時間帯を確認してその時間帯の前後3時間ぐらいはNG時間帯と把握したほうが良いかと思います。

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ノモスの純正ストラップ・シェルコードバン考。

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ノモスの時計に標準についているストラップの素材は、シェルコードバン。コードバンは、農耕馬のお尻の革で非常に丈夫な革として昔から広く使われていたようですが、農耕馬自体が少ないこともあり現在は珍しい素材になっているようです。そのうえ古来からの方法、タンニンなめしとなるとさらに希少。タンニンなめしは植物に含まれているタンニンを使用して時間をかけて皮をなめす方法。現在これをしてる会社は世界で2社しかないらしいです。(そのうちのひとつは日本の関西にあるとか。)ノモス社が使用しているのはもう一つのアメリカのHORWEEN社製のもの、約七ヶ月をようし化学的なものを一切使用せづになめされた革です。丈夫で収縮性が少なく、手のあたりが良いのが特徴です。この革を材料に1本,1本ハンドメイドされてノモスようのストラップが出来ています。タンニンなめしされた原皮は焦げ茶色だそうで、ノモスのブラックのストラップを使い込むとやや茶色ががって見えるのと、標準では設定がないのに(カラータンジェントは例外です)ブラウンも用意されているのはその為だと思います。シンプルで味のあるこの素材を使ったストラップはデザイン、コンセプト共にノモスの時計にマッチしていますね。また、このこだわりがノモスという会社らしくも思えます。
ノモス純正ストラップ シェルコードバン

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ノモスの純正ストラップのサイズ(長さ)

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ノモス純正ストラップサイズにはSサイズとMサイズLサイズがあります。

Sサイズは、6時側が70mm、12時側が105mm
Mサイズは、6時側が70mm、12時側が115mm
Lサイズは、6時側が85mm、12時側130mm

モデルのケースサイズによって若干ことなりますが、
手首サイズ16cm以下の方はSサイズ
20cm以上の方はLサイズがオススメです。

ノモス純正ストラップのページ

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自動巻時計のパワーリザーブ編。

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 機械式時計のスペックにある「パワーリザーブ」とは100%ゼンマイを巻いた状態から(自動巻なら時計を腕に巻かず)何時間作動するかということです。
 時計の精度はゼンマイから供給されるトルクの安定度に影響されます。ですからトルクが弱くなるパワー供給が不安定になるゼンマイが戻りきる前何時間の状態、インジゲーターでいうレッドゾーン(デザイン上赤くしてないものも多いですが)、ここで使わないというのが上手な使い方と言えます。

 ちなみにメーカー出荷の際は100%と50%のポイントで最も精度が出るように調整しているようです。ですからこの間でお使いになればお持ちの時計の性能を最大に引き出すことになるはずです。日常では、通常インジゲーターがついていれば別ですが、今のゼンマイの状態は?と意識し続けるのはやっかいな話で、多くの方は止まらなければ良しといった感じでお使いになっているのではないでしょうか。

 取り説には最低装着時間が記載してありますが、日常では、長時間のキーボードのディスクワーク、長距離のオートマチック車運転時など腕に装着していても意外に巻き上げていないシーンも多々あります。(勘違いも多いわけです)
 結果的に世間一般で「あの時計は良い」といった漠然とした評価を老若男女にうけている機械式時計のスペックを紐解いてみると、巻き上げ効率が良く、パワーリザーブが長め(レッドゾーンで使用する確率が低い)といったことがあてはまるようです。
 
 お気に入りの時計のスペックを理解して、この時計はこう使うといった、ポイント「くせ」みたいなものを見つけて性能を引き出してあげる使用法は正しい使い方ですし、機械式時計が一般的・ファッション的になってきた今日この頃では、ワンランク上のつき合い方と言えると思います。
 「くせ」といえば姿勢差というのもありますね…。

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